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社会安定化装置としての大学院

ジェンダーの演習(といっても100人くらいいるのだけど)を履修しています。
それで、もうすぐ発表があるので図書館のCOEの棚の本を割りと雑食目に読んでいます。
(うちの大学はCOEで男女共同参画かなにかをやっているので、ジェンダー系の本が多い)

それで、発表の内容とは直接は関係ないのだけども、上野千鶴子さんの「サヨナラ、学校化社会」という本が目に付いたので借りてきたのです。

その一節で、こんなことが書いてありました。

 ブルデューは、学校が優勝劣敗の競争敗者に自分の劣位を納得させるためのふるい分けの装置だと論じたさいに、あわせてひじょうに皮肉なことを言っています。「教育年限の延長というものは、二流のエリートに自分の二流性を納得させるまでにかかる期間の長さである」と。


民主主義とは、劣位者が自分の劣位に同意する合意調達システムである、とその前に書いてありました。
つまり、力で屈服させるよりも、「私はあんたにはかないません、支配されるのもごもっともです」と事前と思わせる方が支配にかかるコストが少なくて済むというわけです。
なんだか納得してしまいました・・・。

さらに私は「教育年限の延長」の最たるものの法科大学院に在籍しているわけで。
確かに・・・複雑な事情によって、単純なプライドの塊になりつつある人が多い環境で、それでも半数近くが確実に試験に落ちるという環境にあり。
微妙に10%程度だった旧試験は、漏洩があったとか環境がとかいろいろ言い訳が効いたけど、半分くらい受かるという絶妙な合格率は、そういう言い訳を許しません。
環境も、法科大学院で一定の講義を受けなければならない事や奨学金がある程度もらえる(育英会とか)ことからある程度の均質化がされていますし、漏洩があったとしても合格者が多いので影響が少なすぎるのです。

5年に3回のチャンスを逃したら、それはもう司法試験に向いてなかったということになるわけで、これまで何年も受け続けてきた人も、そうでない人も、司法試験撤退を納得せざるを得ません。

 大学や大学院とは、この二流エリートのもっている潜在能力なりエネルギーを、反社会的な行動に誘導しないために角を矯め、かれら自身が自分が二流であることを納得するための装置であり、大量の大学院生を抱えておくためのコストは、こういう教育システムをつくってしまった社会が支払うべき社会的コストなのかもしれません。


もっとも、「反社会的な行動に誘導しないため」という機能は、ちょっと遅すぎた感もありますが(汗


私は、二流エリートというか、エリート社会にくらいこんでいく雑草のつもりでいます。
司法という業界に、エリート層しかいないことそれ自体が生み出すアンバランスなものを崩したい。
マイノリティである?「おんな」「ちびっこ」「ちょっとおばか」「いなかもん」「一流進学校出身じゃない」という要素をもっているからこそ出来る仕事が、司法という業界にあるんじゃないかと思っています。
一定の要素を持つ人間しか集まっていない業界というのはキモチノワルイ世界で、そこに異物が混入すること自体に意義があるのかなと思うのです。

先生が講義中におっしゃっていた「弁護士会で、飲み会にコンパニオンを呼ぶかどうかで話し合った」というような状況は、そこに女性弁護士が数人いることで、「普通」に戻るキッカケになる・・・といいな・・・。

相変わらずまとまらない文章ですいませんです。

⇒comment

Secret

私の志望動機と酷似しとりますのう

動機が似てても選ぶ進路が違うって素敵ですな。
人生の正解は一つじゃないって証明してるみたいで。

Not Subject

まー、たしかに一流進学校出身の人らは多いよね。でも、そんなの関係ないよ、俺だってここまで来てるわけだし。
でも、さばかんさんは若いし、そこまでネガテイヴになることもないんじゃないかな?もっと自分に自信を持ってもいいと思うんだけどな。

コメントどうもです

>かっちさん
そうですね~。
色々な生き方や色々な尺度があるのに、それを成績や業績という一定のものさしで測ってしまうという「学校的」社会についての批判の本だったのかな、と思いました。

>同級生くん
んー私はネガティブには捉えていないのだけど。社会構造としてそういう機能がある大学院の、中にいるのかぁ!という驚きみたいなものが大きかったです。
「ここまできてる」という感覚が、すでにそういう社会構造に順応してるってことみたいなんだよね!
社会学の本って、読めば読むほど、自分が行動してるのは本当に自分の意思なんだろうか?て疑問に思えてきます。おもしろいよ。
プロフィール

さばかん

Author:さばかん
親知らず抜歯済み同盟

学部はなんとか卒業しました
ローもなんとか卒業しました(いわゆる4期既修)
奇跡的に新司法試験にも合格しました
新63期司法修習修了

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