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痴漢というリスク

以前からうっすらとは考えていたのですが、isologueさんの、3月21日のエントリで、かなり私の考えに近いことが書いてあったので、それを元に私の考えを書いてみました。

何日かに分けて書き溜めたものをそのままコピペしたので、変なトコがあると思いますが、ゆるしてくださいな。
痴漢をでっちあげて逮捕された法学部生が逮捕された事件がありました。
報道のすぐ前に、テレビで「それでも僕はやってない」が放映されていたこともあり、とても話題になりました。

美人局のような行為自体が大変問題のある事ですが、痴漢冤罪はそれがやりやすかったということでしょうか。
大分前に女子高生が集団で、痴漢をでっちあげて示談金をとる事件もありました。

でも、それで「女尊男卑だ」というのも、「冤罪があったとしても被害者の声を聞くべきだ」というのも、極論すぎ、的外れだと思います。

「男性にとっての痴漢冤罪のリスク」と、女性にとっての「痴漢被害のリスク」は、つきつめれば同じ「満員電車」にあるのではないでしょうか。

私は幸い、ほとんど「満員」にならない電車での通勤通学しか体験していませんが、それでも痴漢にあったことはあります。
(変態は顔をみないとはよく言ったものです)


痴漢という犯罪は、抵抗できない者に対して行われる最低の行為です。
(抵抗できないという点について議論のあるところですが、衆人環視の中で声を上げる事の困難さ、相手がどのような人か分からない恐怖など、普段気の強い女性でも言葉による抵抗ができない精神状態にあり、かつ満員電車では身動きが取れないことから、物理的にも抵抗ができないのです。)
しかし、真犯人が分かりにくい、女性は被害を訴えない傾向にある等の事情や、体が密着する状況から、痴漢という犯罪が集団的に見て発生する危険性は高い。

「女性」(男性が被害に遭うこともあるのですが、ここでは被害者になりうる属性の人という意味で使います)にとって、このような犯罪の被害に遭うリスクを減らすためには、何をしたら良いのか。

1すいている電車に乗る
2座れるように電車に乗る
3電車にそもそも乗らない
(これにプラスして、最近では「女性専用車両に乗る」という選択肢もあるようです。)


では翻って「男性」側(こちらも、本来の男性という意味ではなく、加害者だと勘違いされうる属性の人という意味で使います)が、冤罪に遭わないためには何をしたらいいのでしょうか。
これも上記1~3と同じですね。
最近の議論では、男性にも、男性専用車両を作るべきだという意見もあるようです。
なお、つり革につかまるとか、手を上にあげるというのは、とても難しいし、それをしていても、証言してくれる人がいなければ意味が無いので、リスク管理としては効果が薄いといえるでしょう。

結局、満員電車に乗らないか、異性と同席しない事しか現状ではリスクを減らすことはできないのでしょうか。
(男性の友人には、おじさんに痴漢されて怖かったと言ってる人もいましたし、男性か女性か一義的には決まらないのですから、○○専用車両というのはあまり解決にならない気がしますが)


問題は、男女が同じ車両に、あんなにみっちり詰め込まれていることではないでしょうか。

みっちりだから、「痴漢したくなる(かもしれない)」「痴漢と勘違いされる」「痴漢をでっちあげられても誰も無実を証明できない」「痴漢されても誰も見てないから被害を言い出しづらい」などの問題が表出するのだと思います。

私がはじめて東京の電車に乗ったとき、(後で聞けば、それは「満員」電車ではなかったそうですが)そのぎゅうぎゅう詰めになって、どこかに掴まる事もできない様子に、映画「シンドラーのリスト」にでてきたナチスのユダヤ人連行を思い出しました。
都会では、あかずの踏み切りができるくらいダイヤは過密で、それでもそのような満員電車なのですから、インフラが不足していることは明らかです。

ではこれらを解決するためにはどうしたらいいのか。

☆鉄道利用者としては、まずは混んでいる時間に利用しないくらいしかないです。
報道された事件では、座っているところに女性がぶつかってきたそうですから、
今まで言われてきた「始発から乗って座ればよい」などは通用しないのです。

☆サービス提供者(鉄道会社)にも、なにかしてほしいところです。
そもそも、満員で、痴漢関係の高いリスクにさらされ、しかも座ることもできないのですから、サービスの提供があったといえるのかどうか。
もっとも、東京なんかでは数分おきに電車がくるくらいの過密ダイヤ。
企業努力ではどうにもならないのかもしれません。
防犯カメラはちょっと抵抗あるし、そもそも痴漢現場は写らないと思いますし。

☆では行政(国や県など)はどうでしょう。
 そもそもこんなに通勤通学時間に電車が込むのは、公共施設(道路や鉄道などの事)をきちんと整備せずに開発を進めてきた行政にも不手際があったとしかいえません。
道路行政・鉄道行政・長時間の電車通勤が必要になる住宅行政など、今からでも手直しできるところは沢山あります。

まず、時間差通勤を誘発するしかけをするべきです。
例えば、鉄道会社各社に協力を依頼し、一定の混雑時には、追加運賃を必要とします。
逆にすいている時間帯には、運賃を割り引きます。
特急電車の特急料金だって夏休みには値上がりします。料金徴収のシステムで問題がありそうですが、導入できそうな気がします。
(たとえばSUICAで料金を取っているなら、改札で精算できます。普及率によっては、スムーズにいくかもしれません。)
また、大企業で、フレックス勤務制をとるところに優遇措置をしたり、時間前勤務でも残業扱いにするなどすれば、早期出社などのインセンティブになります。

次に、道路や電車がこんなに詰まるのは、都市としての容量を超えた開発がされているからです。
計画道路を完成させるころには、さらに企業がふえているでしょう。
ですから、これ以上の開発をさせないようにすべきです。
容積率の売買なんてとんでもないことです。


なんか長く述べましたが、言いたかったのは

痴漢関連の損失は、個人にとってのみならず、社会にとっても損失
←司法リソースの消費・労働力の損失などによる社会的損害も大きい
社会的に痴漢関連リスクを減少させる仕組みが必要
都知事は仕事しろ


ということを言いたかったわけです。

最後に、最も「悪い」のは、痴漢犯人であることを強調したいと思います。
改善点をあげていくと、それをしない人(行政や被害者)が悪いように思えてきますが、「スリに遭ったのは財布を持って歩くからだ」という論理がおかしいように、被害者が「悪い」のではなく、痴漢犯人が「一方的に」悪いのです。
ここで述べたのは、そういった不快感以上の損害を受ける可能性を減少させるためにはどうしたらいいのか、ということであり、こうしなかったから「悪い」という意味ではありません。

⇒comment

Secret

Not Subject

「ナチスのユダヤ人連行」には笑いました。
僕が大学時代に乗っていた満員電車はジェノサイドに向けられていたのですね。
資本主義的な営利会社の制度や教育制度により、一定の生活様式が社会権力的に強制させられ、その強制によって満員電車の通勤通学が生み出されるわけですが、その権力の強制のまがまがしさがナチスの権力によるまがまがしさに重なってくる感じがしました。

痴漢に限らず犯罪は社会的コストを増大させますね。犯罪防止目的は消極目的といわれますが、社会的コストの減少という意味では社会経済的な積極目的なのかもしれませんね。新試の憲法の問題(タバコ会社の事例)にもありましたが。

そうですね

そう考えると、消極目的と積極目的を分けて論じること自体、あまり意味をもたないのかもしれません。
タバコや犯罪は、取り締まる名目がたちやすいので、厳しく厳しくできますが、厳しくしすぎればまた問題がでてきます。
痴漢を減らすために開発規制をしろ、という私の論調は、規制される側からすれば、到底納得できるものではないのも、分かってるんですが、ねぇ。

少し大人びた叙述だったので、さばかんさんの見解だと思わずに読んでしまいました。感情論に任せず、経済効果などに注目して論じている点、とてもすばらしいと思います。

もっとも、元関東人にとってみれば、満員電車がいけないという論はあまり受け付けないものがあります。事件をきっかけに国も対応を考えろという視点はなかなかですが、満員電車はなくせないと思います。関東の人にとって終電に乗れないことは命取りですから(笑)終電が混むのは当然ですし、(階段が一つしかなく、そこが駅の端っこなどという駅の構造上、どうしても最後部車両に人が固まってしまうことを改善しろ、ということは言いうると思いますが。)人口が多いのに交通機関が密集しているという都合上仕方がないと思います。しかし、その交通機関は普段はとても便利なものなわけですし。そもそも満員電車だからこそ痴漢が発生するというような因果関係はないと思うのです。あの事件を一般化することはできないと思います。

もちろん最後にしっかり痴漢をする人が悪いと強調していらっしゃるのでその点には異論はないのですけどね。

とりあえずただの感想として受け取ってください。別に熱く議論したくて書いているわけではないので。

あれれー?

まるで私が大人じゃないみたいじゃないか!(笑

ともあれ・・・
あの事件、終電だったんですか~。んーにしても、終電まで働かないといけないという労働環境もどうなんだという気がしますねぇ。
駅の構造の改善とかは、できそうですね。
駅によって、人が集まる場所ってあるはずだから、各駅で停車位置を変えるとか。
公共交通機関を使うのは、とってもいいことなんですけど、いっぱいいっぱい使ってまだ足りていないからあの混雑なわけで、なのにまだ企業誘致をしたりとか、大型商業施設を街中に作ったりできるようにしているのは、政策としてどうなのかな、と思うわけです。
沢山人が出入りする(=道路や電車利用者が増えて、都市施設に付加がかかる)大型商業施設や、大企業は、道路とかの整備によけいにお金(税金)を払ったっていいんじゃないのかしら?と思うわけです。

あっ

ちなみに、事件は終電ではなかったのではないかと思います。
というより、知りません(笑

ただ単に自分が終電で満員電車に乗った時にそう思ったので、
直接事件とは関係ない話ではあるんですけど。

一応誤解なきよう訂正をば。
プロフィール

さばかん

Author:さばかん
親知らず抜歯済み同盟

学部はなんとか卒業しました
ローもなんとか卒業しました(いわゆる4期既修)
奇跡的に新司法試験にも合格しました
新63期司法修習修了

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だーりんはもっと大好き!




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